ビタミンEを過剰に摂取した場合に現れる症状

この記事の所要時間: 328

ビタミンE

ビタミンEは身体に不可欠な栄養素の一つであり、優れた抗酸化作用を持つことから老化の防止や生活習慣病の予防、美肌効果など様々な健康効果があります。しかし、そんな優秀なビタミンでも過剰に摂りすぎると身体に害を及ぼすようになります。その症状について見ていきましょう。

 

 ビタミンEの目安摂取量

ビタミンEの一日の目安摂取量は成人男性で6.5mg、成人女性で6.0mgとされており、通常の食事からこの量以上に摂りすぎるということはまずありません。また数十年前まではビタミンEの過剰症が報告された例もなく、仮に目安摂取量の3倍程度摂取していたとてもなかなか症状が現れることはないと言われています。

しかし、昨今ではサプリメントといった必要な栄養素を凝縮した健康補助食品が出回るようになったため、栄養素の過剰症を心配される声が出るようになりました。

参考.ビタミンEの目安摂取量について

過剰摂取の症状 

吐き気や下痢をもよおす

 

体内でビタミンEの過剰供給による栄養バランスの欠如によって引き起こされると言われています。ほとんどの栄養素の過剰摂取により起こることですので、健康と言われるどんな栄養素でも取りすぎないようにしましょう。

 

 肝機能の低下

 ビタミンは水溶性と脂溶性のものに分けられます。ビタミンEは脂溶性に分類され、肝臓で分解される過程である程度の負担をかけます。ビタミンEを過剰に摂取すると、肝臓や脂肪組織に蓄積されていき肝機能障害を起こす可能性があります。脂溶性のビタミンには他にビタミンADKがありますので、これらのとりすぎにも注意が必要です。

 

血液が凝固しづらくなる

 

ビタミンEを摂りすぎると、出血のさいに血が固まりにくくなると言われています。明確なエビデンスはあまりありませんが、ある臨床試験のデータによると、 ビタミンEを一日に50260mg程度継続して摂取した被験者らに、出血による脳卒中リスクの増加がみられたという報告があります。

ワーファリンをはじめとする抗血液凝固剤を服用している人は注意して下さい。

症状

 

骨粗しょう症になりやすくなる!?

 

もともとビタミンEはビタミンADといった他の脂溶性ビタミンと比べて、過剰症になることはまれでした。しかし、サプリメントなどでまとまった量の栄養素が摂取できるようになったことから、過剰症のリスクが心配されるようになり、2012年に行われた研究で、ビタミンEを過剰に摂取することで、骨粗しょう症になりやすくなるという結果が発表されました。

骨粗しょう症とは、カルシウムなどのミネラルが不足することで骨がもろくなり、腰痛などの関節痛や骨折といったリスクを併発しやすくなる症状を言います。食生活の偏りや高齢化が進んでいる現代社会において、急速に問題になっている病気です。

本来骨は骨を形作り機能を支える骨芽細胞と、あえて骨を壊して代謝を正常化する破骨細胞の働きが互いにバランスよく作用して代謝を繰り返しながら機能を維持していますが、ビタミンEをとりすぎると破骨細胞の働きが強くなり過ぎてしまい、骨の中がスカスカになっていくと言われています。

 正しくサプリメントを使いましょう

 ビタミンEの過剰症としては、肝機能の低下や血液凝固作用の低迷などが有名ですが、近年では骨粗しょう症のリスクも懸念されるようになりました。一般的な食事から限られた栄養素だけを摂取するのは不可能ですが、近年ではあらゆる成分を配合した健康補助食品が使われるようになり、過剰症のリスクが考えられるようになりました。しかし、これらの食品には用法や用量などが示されており、それを守って使えば健康に良い効果が現れるはずです。サプリメントやビタミン剤を飲む際に必ず使い方を守るようにしましょう。

サプリメント

  • このエントリーをはてなブックマークに追加