イノシトールの効果・効能

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イノシトール

イノシトールはビタミンB群の仲間とされていましたが、ブドウ糖から生合成される糖アルコールの一種ということが明らかになって以来、ビタミン様物質とされています。
では、人間の体内ではどのような効果・効能を持つ物質なのでしょうか。

イノシトールとは

イノシトールとは、元々ビタミンB類の仲間でしたが、現在では体内で合成ができ欠乏することが無い事からビタミン様物質とされています。主に筋肉や神経細胞、細胞膜に存在しており身体に重要な栄養素の1つです。体内での合成はグルコースから生成される物質で、砂糖とは違って脂肪へと変換されないことから、「糖アルコール」の一種になります。

イノシトールの効果・効能

イノシトールは、神経細胞に関連のある成分で、神経機能を正常に保つ効果を持ちます。
これは、ホスファチジルイノシトールというリン脂質を構成する成分である事が大きな原因です。
リン脂質は神経細胞の膜に多数存在している成分で、脳細胞に栄養を与えるなどして神経機能を正常に働かせる役割をしています。
こうして神経の伝達や脳機能を健やかに保つことで、毛髪の健康を守ることができるといいます。
神経機能の健康が毛髪の健康につながるというのは、唐突な気もしますが、実はそうでもないのです。
神経細胞は体中の器官に刺激を届けています。
同様に、発毛・育毛に関連する頭皮へも健康維持のための情報が与えられますので、頭皮の異常や脱毛といったトラブルを防ぐことになります。
イノシトールは神経細胞に栄養分を供給して、情報が正常に与えられるよう手助けしているといえます。
毛髪に関しては、ストレスなどによって自律神経のバランスが乱れると抜け毛が増えるという話は有名です。
この事からも、神経機能の健康は毛髪の健康に大きく関与していることが伺えます。
また、パニック症候群患者に一日18gのイノシトールを1カ月間摂取させたところ、パニック障害の症状が緩和されたという研究があります。
イノシトールの神経機能への貢献を表しているデータといえるでしょう。

効果

生活習慣病の予防

イノシトールは「抗脂肪肝ビタミン」とも呼ばれるように、脂肪肝を予防する効果があります。
脂肪肝とは体内で処理しきれなかった脂肪が肝臓に溜まってしまう状態で、簡単に言うと肝臓の肥満です。
脂肪肝になると肝機能が低下するだけでなく、肝細胞の破壊や肝硬変につながります。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるくらい、悪化していても気が付きにくい部分ですので注意が必要です。
イノシトールには肝臓に溜まった中性脂肪を排出するはたらきがあるとされ、積極的に摂取することによって脂肪肝を予防することができるといいます。
また、この脂肪を流すという作用は血管内でもはたらきますので、血液中のコレステロールの流れもよくします。
コレステロールが溜まりにくくなることによって、動脈硬化の防止も期待できます。

イノシトールが欠乏すると

基本的にイノシトールが欠乏することはありませんが、不足すると、抜け毛が増えたり、肝機能低下、糖尿病のリスクが高まります。またカフェインの過剰摂取は、イノシトールが消費されてしまいます。他にもアルコールを飲み過ぎる方や脂肪分を多く摂っている方も注意が必要です、イノシトールの欠乏と言うわけではありませんが、脂肪肝を防ぐためにイノシトールを多めに摂取した方が良いでしょう。

イノシトールの摂取目安として1日250-500mgが良いとされていますが、肝機能改善や抜け毛予防となると、500-2000mgの摂取が必要と言われています。体内で合成されますが、積極的に摂取しても良いかと思います。

まとめ

イノシトールの特徴的な有用性は、①神経細胞に栄養を与え神経機能を正常に保つ、②脂肪肝の予防 にあります。
日常的にアルコール摂取が多い人や、コレステロールが高い食事が多い人は、積極的に摂りたい成分です。

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