鉄分の不足と過剰摂取

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鉄分

多くの栄養素がそうであるように、「鉄分」にも1日の理想的な摂取量があります。ですから、もし鉄が不足したり、あるいは逆に過剰に摂取し過ぎたりすると体にはさまざまな不調が現れてしまうのです。具体的にどのような症状が出てしまうのかをぜひ知っておきましょう!

○鉄分不足で何が起こるの?

体内の鉄が不足すると、肝臓や骨髄にストックされている「貯蔵鉄」で不足した分を補おうとします。しかしそれでも足りなくなった場合、「鉄欠乏性貧血」という貧血状態に陥ってしまいます。そのとき私たちの体にはどのような症状が出るのでしょうか。

  • 疲れやすい、倦怠感
    鉄不足になると赤血球の中にあるヘモグロビンの量が減少し、それに伴って十分に酸素が全身に行き渡らなくなってしまうので、疲労感やだるさを感じることがあります。
  • 動悸、息切れ
    体内の酸素が減少すると、少し走ったり階段を上ったりしただけで心拍数が上昇し、動機や息切れ、胸の痛みなどを感じやすくなります。
  • めまい、頭痛
    ヘモグロビンは脳にも酸素を供給しているため、貧血になると酸欠状態を引き起こしてしまい、頭痛や立ちくらみ、めまいを起こしてしまうのです。
  • 肩こり
    酸欠状態に陥ることで筋肉にも酸素があまり送られなくなり、肩こりになってしまう場合があります。
  • 薄毛、抜け毛、髪の毛のパサつき
    ヘモグロビンの減少によって頭皮や毛根にも酸素が十分に届かなくなり、正常な髪の毛の成長が阻害されてこうした髪の毛のトラブルが起きることがあります。

こういった症状に心当たりのある方は、要注意ですよ!

貧血

○もし鉄分を摂りすぎると…

では逆に、鉄分を多く摂り過ぎてしまうとどうなるのでしょうか?主な症状や副作用についてまとめてみました。

  • 胃腸の不調
    嘔吐・吐き気・下痢・腸の損傷など、胃腸へダメージを与えてしまう可能性が大きいです。過剰摂取の初期症状として現れることが多いようです。
  • 皮膚の色素沈着
    不必要な鉄分は体のさまざまな部分に蓄積されてしまうので、その色素(黒っぽい感じ)が皮膚に沈着してしまう恐れがあります。
  • その他
    脳や心臓、肝臓、すい臓、関節など、鉄が溜まってしまうことであらゆる臓器に負担をかけてしまいます。さらに悪化すると、肝硬変や糖尿病、血管の劣化など重大な疾患にかかってしまうリスクも高くなります。
まとめ

鉄の1日の摂取量の目安は、成人男性で10mg、成人女性で12mgとされています。通常、栄養バランスの良い食事を毎日食べていれば、その摂取量のほとんどをまかなうことができます。しかし不規則な食生活になりやすい現代において、鉄剤や鉄分サプリメントで補給しているという方も多いはずです。その際には必ず用法を守るようにし、あくまで適切な量の鉄分を摂ることを心がけましょう!

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