コラーゲンとタンパク質の関係

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コラーゲン

コラーゲンタンパク質の一種で、体内の全タンパク質の1/3を占める比重の高い成分です。では、他のタンパク質とはどういった違いがあり、どのような関係を築いているのでしょうか。

コラーゲンは細胞を形作るタンパク質

タンパク質は筋肉を作る成分としてよく知られていますが、コラーゲンは皮膚、血管、骨、関節、内臓など体中ほとんどの組織に存在する繊維状タンパク質です。驚きかも知れませんがコラーゲンはタンパク質一種なのです!

全コラーゲン量の40%が皮膚に、20%が骨や軟骨に存在し、残りは体中に広く分布しています。コラーゲンは皮膚にある線維芽細胞、軟骨にある軟骨細胞、骨を作る骨芽細胞等から分泌され、細胞の隙間を埋めて他のタンパク質と共に細胞間マトリクスというものを形成します。細胞の隙間にあって、細胞同士をくっつけたり、形作ったり、位置を定めたり、保護したり、弾力を保ったりしているのです。美肌

繊維状タンパク質は水に溶けにくいため、このような役割を担っています。コラーゲン分子は三本鎖からなるらせん構造をしていて、鎖を作っているのはアミノ酸が結合したポリペプチドです。ヒトのコラーゲンは約30種類の異なるポリペプチド鎖の組み合わせによって19種類の型が存在し、それぞれ異なる個所で異なる働きをしています。

骨と皮膚のコラーゲンはⅠ型、軟骨のコラーゲンはⅡ型に分類され、人体に最も多く含まれいるのはⅠ型のコラーゲンになります。Ⅰ型のコラーゲンにしてもタンパク質は基本単位であるアミノ酸の種類・配列・ペプチド結合の数などによってたくさんの種類があり、その、たんぱく質を構成成分で分類すると、”単純たんぱく質””複合たんぱく質””誘導たんぱく質”の3つに小分類され、コラーゲンはその中の”単純たんぱく質”になります。

コラーゲンとゼラチン、コラーゲンペプチド、アミノ酸の関係

コラーゲンはタンパク質の一種であると前述しましたが、タンパク質とはアミノ酸が多数結合してできたものです。その為、筋肉等のタンパク質と同様にコラーゲンもアミノ酸を原料に体内で生成されているのです。

コラーゲンは体内に摂取されてもそのままだと分子が大きすぎて吸収されません。そのため、酵素によってアミノ酸まで分解されます。ゼラチンはコラーゲンに熱を加えることによって変化したもので、イメージとしては3種類のらせん状の鎖がほどけた状態です。(硬かった豚の脂が加熱することによって溶け出しますが、これがコラーゲンがゼラチンに変化した状態です。)がっちりと組み合わさっていた鎖がほどけたことによって体に吸収されやすくなりますが、その後アミノ酸に分解されるのは同じです。

コラーゲンペプチドはアミノ酸が数個集まったもので、その後アミノ酸まで分解されるものもあれば、そのまま血液中に留まって細胞の活性化を促す働きを持つものもあります。分子の大きさの順で表すと、コラーゲン>ゼラチン>コラーゲンペプチド>アミノ酸 となります。因みに大きさはアミノ酸はコラーゲンの1/3000です。その為、吸収速度も大きいほど遅く、タンパク質は食べてから消化吸収されるまで4~5時間かかりますがアミノ酸ですと、30分ほどで吸収されます。

いずれもタンパク質としてのアミノ酸の組成は同じで、必須アミノ酸が含まれていないために良質のタンパク質ではないと言われていましたが、近年コラーゲンペプチドの働きが細胞の活性化、すなわち老化の防止につながるのではないかと注目されています。

コラーゲンはアミノ酸が多数結合されてできたタンパク質の一種です。アミノ酸の種類は良質とはいえませんが、他のタンパク質にはないコラーゲンペプチドの働きがまだ未知数であり、多くの可能性を秘めています。

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