レスベラトロールとはどんな成分?

この記事の所要時間: 450

レスベラトール

ポリフェノールといえば赤ワインというくらいに有名な赤ワインですが、どうやら更に凄い成分が含まれているようなんです!レスベラトロールって聞いたことがありませんか?レスベラトロールとは一体どんな成分なのでしょうか?

レスベラトロールとは

レスベラトロールは、植物が紫外線や病原菌などのストレスにさらされた時、自身を守る為に作り出す生体防御物質であり、ポリフェノールの一種になります。レスベラトロールは、ブドウの果皮、種子、新芽、葉、つる、茎などに多く含まれています。また、部位により含まれるレスベラトロールの量は違うそうです。赤ワインで使用されているブドウの品種では、新芽や若づるに一番多くのレスベラトロールが含まれており、果実や果皮からは微量しかとれないそうです。これは、新芽や若づるの時期はまだ抵抗力が弱く、多くの防御物質が必要となるからだと考えられています。さらに同じブドウでも種類により含まれる量が変わり白(緑)ブドウよりも黒ブドウの方が圧倒的に多くなるようです。赤ワインに使われているブドウ品種は黒ブドウと呼ばれます。黒味がかった紫の果皮から抽出される色素が赤ワインの美しいルビー色を生み出すのだそうです。その果皮の色素成分であるアントシアニンをはじめ、渋味成分であるタンニン、他にもカテキン、リスベラロールなど、たくさんの種類のポリフェノールが含まれています。このポリフェノールという成分は、動物には存在しない、植物特有の成分で、植物の樹皮や表皮、種子などに含まれる色素、苦味、渋味などの成分で自然界には何千種類も存在すると言われているものです。それらをまとめてポリフェノールと呼んでいます。

トランス型とシス型

レスベラトロールは、化学構造の違いによりトランス型とシス型の2種類に分類されます。トランス型は新鮮な原材料から摂れる安定した分子構造を持っています。シス型は太陽光や熱、酸化などによって不安定な状態の分子構造を持っています。

トランス型とシス型では化学構造が違います。その為、成分の安定性や摂取した時の吸収効率に違いが出てきます。トランス型は太陽光などによりシス型に変化するといわれています。トランス型のレスベラトロールは、化粧品や健康食品などに多く使用されています。

レスベラトール

歴史

1939年:バイケイソウという有毒植物から、北海道帝国大学(現北海道大学)の高岡道夫氏が レゾルシノール構造を持つ抗酸化物質を発見したのがレスベラトロールの始まりらしいです。

レゾルシノールとバイケイソウの英名「Veratrum album」を組み合わせて、レスベラトロールと高岡道夫氏が命名したそうです。1976年:レスベラトロールがファイトアレキシンのひとつであることが報告されました。ファイトアレキシンとは、植物が病原菌などの外的ストレスにさらされた時に自身の体を守り、生き続けるために作り出す生体防御物質です。

1988年:ブドウ果皮からレスベラトロールが発見されました。

1992年:フランスの科学者のセルジュ・ルノー博士が、脂肪の多い食事を日常的にとっているフランス人に心臓病死亡率が低いのは、赤ワインを大量に消費していることが関係していると発表しました。これは、フレンチパラドックス(フランスの逆説)と言われているもので、フランス人の食生活と、医学統計上の定説との食い違いをさしているらしいです。動物性食品のとりすぎは動脈硬化性疾患をおこしやすいというのが定説になっているのに、肉とバターを多食するフランス人が心筋梗塞のような心臓病による死亡率は欧米先進国の中で最低らしいのです。この事実が医学・栄養学研究者に注目され、今までの医学理論では説明できないことから、フレンチ・パラドックスとよばれるらしいです。

この発表により、研究者のワインに対する注目が高まり、世界中でワインブームが起こりました。その後、ワインにはレスベラトロールが含まれていることがわかり、心疾患予防に貢献しているのではないかと考えられるようになりました。

1997年:アメリカ科学誌「Science」で成分の抗ガン作用が報告されました。

1999年:サーチュイン遺伝子が酵母菌で発見され、後に全ての生物が持っていることが分かりました。サーチュインは普段は眠っていますが、飢餓状態に陥った時に初めて活性化します。マサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテ教授がサーチュイン遺伝子の存在を突き止めました。

2003年:ハーバード大学のデービット・シンクレア博士の研究チームは、レスベラトロールが酵母菌のサーチュイン遺伝子に直接作用し、活性化させることを突き止めました。レスベラトロールは、唯一のサーチュイン遺伝子を活性化させる手段とされていた極端なカロリー制限と、ほぼ同様の長寿効果をもたらすことが明らかになりました。

2006年:マウスでも長寿効果を確かめる実験が行われ、哺乳類でもカロリー制限なしでサーチュイン遺伝子を活性化させることが明らかになり、細胞の若返りや老化防止効果が得られるとして、レスベラトロールへの期待がますます高まりました。

レスベラトール

まとめ

初めてポリフェノールという言葉を聞いたのは、確か赤ワインがブームになっていた頃でした。あれ?いつだった?と思い調べましたら97年~98年で第六次ワインブームの時だったようです。当時は、お酒が飲めない私にとりましては、全く興味がなかったのですが、世間がポリフェノールと騒いでいた意味が今更ながらわかってまいりました。

関連記事:~ファイトケミカル:レスベラトロールの効果・効能~

       ~ポリフェノールの効果・効能と種類~

       ~ファイトケミカルの効果と種類~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加