十二指腸潰瘍:下痢や主な症状

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十二指腸

十二指腸潰瘍の症状の1つで下痢があります。逆に下痢が続く人は十二指腸潰瘍の疑いもあります。下痢以外にも様々な症状がありますので幾つか纏めてみました。

十二指腸潰瘍

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十二指腸潰瘍とは、強力な消化液の胃液(攻撃因子)と胃壁を守る粘液(防御因子)のバランスの崩れで十二指腸の粘膜に潰瘍(ただれ、傷つき)ができる病気の事で、比較的、胃に近い部分に出来やすいです。胃に潰瘍ができるのは胃潰瘍ですが異なる点が多く、十二指腸の壁は胃壁に比べて筋層が薄いので深く進行し、出血したり穴があいてしまうことも起こります。一般的に、胃潰瘍は中年以降に、十二指腸潰瘍は比較的若い人に多く見受けられます。

原因としては、ピロリ菌感染、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)やストレスにより防御機構が弱まって粘膜に傷ができ、それが潰瘍につながります。今ではピロリ菌が何らかの原因で十二指腸潰瘍になっているのは100%近いと言われています。ピロリ菌を保有していても必ずしも十二指腸潰瘍になるとは言えませんが、無い人よりのリスクは高くなります。

主な症状

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症状として、最も多くみられるのは上腹部痛です。特に十二指腸潰瘍は空腹時傷みます。夜間や明け方にしばしば起こります。しかし、すべての十二指腸潰瘍の患者さんに上腹部痛が現れるわけでなく、20〜30%では痛みが出現しないケースもあるのでに注意が必要がです。

  • 上腹部の持続的な痛み

上腹部やみぞおちに、にぶく持続的な痛みが多くみられます。空腹時に激しい痛みが起こり、食事をとると痛みが治まるのが特徴ですが、これは胃酸が潰瘍を刺激して痛みが起こるためです。

  • 胸焼け

胸のあたりに焼けるような不快な感じがする胸やけが起こります。また、酸っぱい液体が口まで上がってきてゲップが出たりすることもよくあります。これらは胃酸の出すぎや、胃の運動が悪くなったり、胃から十二指腸に続く幽門や十二指腸が狭くなって、胃に長時間食べ物が残ることで食道に胃酸が逆流する為です。

  • 食欲不振

主に、胃潰瘍の方の症状になりますが、食べ物が胃に長時間残ることなどによって、食欲不振を感じることもあり。その他に、吐き気やおう吐などの症状もあります。

  • 膨満感

こちらの症状も主に胃潰瘍になりますが、胃酸の分泌が低くなることがあり、腸管内でのガスの発生が増え、腸の運動が鈍くなり、おなかが張った感じが起こりやすくなります。これらが代表的な症状となりますが、潰瘍から持続的な出血があると、吐血や下血(タール便黒っぽい便)として症状が現れます。出血症状が現れた場合は、急を要することが多いので、早急に病院で診断をするのをお勧めいたします。

十二指腸潰瘍と下痢の関係

消化器官の病気なので下痢も関係あるだろうと思う人が多いかもしれませんが十二指腸潰瘍が下痢に直接関係する症状は無いようですが、間接的には関わっています。基本的に下痢は食あたりや感染症や腸内環境の悪化で起こりやすい症状です。また胃酸の影響で下痢になりやすくなります、特に十二指腸潰瘍が間接的に関わっている場合は胃酸過多症によって起こる下痢です。胃酸多可になると、胃の粘膜が胃酸によって荒れてしまい、胃の内部が荒れたり炎症が起こったりすると、胃酸が分泌されていても消化能力が低下するため、食べ物が正常に消化されないまま腸に運ばれ消化不良がおこり、下痢が引き起こされます。直接、十二指腸潰瘍が原因として下痢を起こしている場合でしたら出血を併発している可能性があり、便はタール便となります(早目の受診をお勧めします)。他の要因としてもピロリ菌を薬で除去する際に副作用で下痢の症状を起こすことがあります。薬でピロリ菌を除去する際にピロリ菌と一緒に腸内の善玉菌までも一緒に除去してしまいますので腸内環境が変わってしまい下痢を起こします。

まとめ

十二指腸潰瘍と下痢は直接は関係ありませんが、間接的には関わっています。下痢よりも他の症状で気付くことが多いでしょう。空腹時の腹痛などで。とにかく十二指腸潰瘍は治療してもピロリ菌を保菌していると再発する可能性がかなり高いのでピロリ菌の除去を最初に行うのが良いでしょう。

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