ミツバチの減少とダニ

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最近、ミツバチ達が急に大量失踪したり、減少等のニュースを聞くことがあると思いますが、これらの原因には農薬やミツバチに寄生するダニ等の影響だと言われています。ミツバチ達はハチミツ作る以外にも人間の食生活に大きく関係しているの深刻な問題でもあります。

ミツバチの働き

ミツバチの社会は、女王バチと働きバチと雄バチと3つに分かれています。女王バチは何万といるミツバチの中でたった1匹だけ大きな体(約2倍)をしており、ミツバチの中で唯一、卵を産む能力の持ち主で毎日約1500~2000個もの卵を産み続け、寿命も他の働きバチ達と比べると30~40倍です。

働きバチは、ミツバチの社会の中で1番多く、最も多い時で約5~6万匹にもなります。働きバチは全てメスですが、女王バチのように卵を産むことができませんが、花々から蜜や花粉を採ってきます。寿命も短く平均1~3ヶ月で死んでしまいます。

雄バチは働きバチより、少し大きめな体をしていますが、働きバチのように毒針を持たず花々から蜜や花粉を集める能力もなく、ミツバチの繁殖のためだけに生きていますが、女王バチと結婚した雄バチはすぐに死んでしまい、結婚できなかったら巣の中で暮らし続けますが、花々の蜜や花粉が集まらなくなると、何もしない雄バチは巣から追い出され飢え死にしてしまいます。”働かざるもの食うべからず”ですね。

働きバチ達の働きによって、花粉が集められてハチミツが作られているのですが、他にも重要な働きを働きバチ達はしています、それは花から花へと移動して受粉交配(ポリネーション)もしているのです。特にビニールハウスでは閉ざされた空間なので、虫などが飛んでこないので、ビニールハウスの中でミツバチ達が飼われています。

ミツバチの減少

近年、たまにニュースなどでも話題にもなる、ミツバチの群れが突如として消失する奇妙な現象が世界で頻発しています。2006年にはアメリカで4割近くのミツバチが消滅したとも言われており、養蜂家が大きな被害を受けるだけでなく、ミツバチ達はポリネーションの役割も果たしているので農作物(北米の農作物約90種類、リンゴ、クルミ、アーモンド等)にも影響を及ぼすと深刻な問題になりました。この様にミツバチ達が急に失踪したりすることを”蜂群崩壊症候群”(Colony Collapse Disorder, CCD)と名付けられました。この現象はアメリカだけでなく全世界でも報告されました。

まだ100%の確証はないのですが主な原因とされているのは

  • 農薬(ネオニコチノイド系農薬)
  • 病原菌や寄生虫(ダニ等)
  • 栄養不足
  • ストレス
  • 抵抗力の低下
  • 過労(ビニールハウス内などでの長時間の使用などで過労)

これら複数の要因が重なった時に、蜂群崩壊症候群が起こると言われています。

ミツバチとダニ

ミツバチの減少の原因の1つにダニも関係しています。ミツバチに影響を与えるダニは、ミツバチヘギイタダニと言うダニです。大きさは雌の成体は、体長約2ミリの楕円形で褐色。雄は体長1ミリの円形で乳白色をしています。もともとミツバチヘギイタダニは、日本、韓国、中国、フィリピンといったアジア圏にだけ自然分布していて、トウヨウミツバチ(ニホンミツバチを含む)に寄生していたのですが、1970年代頃からミツバチの輸入等色々な経路で世界各地に広がり、セイヨウミツバチにも影響をもたらし始めました。ダニの繁殖は巣内だけで完結するのですが、交尾飛行から戻った雄バチにダニが付いている状態で巣に入った時に、ダニが巣箱に寄生し始まます。まずダニはミツバチの幼虫が大きくなったときに、雌の親ダニが働き蜂に見つからないように巣房に侵入します。やがてその巣房に蓋がかけられ閉鎖空間になると、雌ダニがミツバチの前蛹から体液を吸い、産卵を行います。卵から孵った複数の子ダニは親ダニの保護のもとで育ち、7-9日ほどで子ダニから親ダニになり、交尾をします。やがてミツバチが成虫になり巣房の蓋を開けて出てくるときに、ミツバチの体に便乗して外に出てきます。そして、違う巣房に寄生し、この繁殖行動を繰り返すことで増加し、寄生されると群の数はどんどん減っていき、弱っていきます。やがて、十分な花蜜や花粉を得られなくなり、巣が滅亡してしまうのです。

ミツバチは約2千万年~1千万年前から地球上に存在していたと言われ、今まで滅亡することなく環境の変化にや天敵に対して順応してきましたが、セイヨウミツバチは、急激に広まったダニに対して抵抗力がなく、なすすべもない状態と言えるでしょう。しかしニホンミツバチは、このミツバチヘギイタダニに対しては抵抗性があります。原因はまだわかっていないのですが、体液の中に抵抗因子がある、あるいはグルーミングで取り除くことができるのではないかと言われています。

ダニに対しては有効的な策も殺ダニ剤ぐらいしかまだなく、養蜂家も困っているのが現状です。しかし薬を使いたくないと言う養蜂家も多いので小まめに巣箱を見てダニに感染していないか確認したりしています。

まとめ

ダニに対する抵抗力がないセイヨウミツバチは、ダニに追い詰められ、さらに花粉を集めに行った先で農薬などで汚染されてストレスなどが蓄積される等で、失踪などの蜂群崩壊症候を起こしているのでは無いでしょうか。我々人間の都合でミツバチ達にも大きく被害を及ぼして、最終的に我々、人間にも影響を及ぼすのではないのでしょうか…

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