核酸の役割

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核酸

核酸とは、全ての細胞の核の中に存在する遺伝情報とタンパク質を生成する役割をもつ物質です。人体には約60兆個もの細胞が存在すると言われており、代謝によってほぼ一年でほとんどの細胞が生まれ変わりますが、それを支えているのが核酸です。

発見まで

代謝をはじめとする様々な生命活動のもとになる原料が核酸とタンパク質です。 

スイスの生化学者であるミーシェルが、1869年に膿にある死んだ白血球からある高分子物質を見つけたのが始まりです。その後、サケの白子や仔牛の胸腺などから同じ物質が発見されて、それが細胞核に存在する酸性の物質であることから核酸と名付けられました。

本来遺伝情報を伝達する役割にのみ注目が集まり、あらゆる食材に含まれることから栄養的な役割には関心を持たれませんでした。しかし、腸管を切除して消化器官が短くなった患者に核酸を含む栄養素をとらせた結果、免疫力が低下しにくくなったことからサプリメントなどで積極的に摂取されるようになりました。

 

 核酸が含む2種類の物質

核酸はDNARNAという2つの物質を含んでおります。

 

DNA

 

DNAとは、デオキシリボ核酸(Doexyribo Nucleic Acid)という物質を指し、二重らせんを描く構造になっています。そのらせん部分にはすべて2組の塩基が結合しており、アデニン、シトシン、グアニン、チミン(それぞれACGTという略称で呼ばれています)という4種類の塩基が、ATまたはC―Gの組み合わせで結合しています。この構成は塩基配列と呼ばれており、これが遺伝情報の源です。

DNAは細胞の遺伝情報の保存および伝達を行う役割を果たしており、地球上に存在するすべての生物はこの塩基配列から構成されています。

 

RNA

 

RNAは主に細胞質に含まれており、DNAの情報に基づいてタンパク質を生成する役割を果たしています。タンパク質は生物の生存にとって必要不可欠な代謝なので、RNAもまたすべての生物が持っている重要な物質です。

 

  核酸

核酸の効果

 

核酸はあらゆる生物に必要な物質であり、基礎的な役割を果たしています。そのため核酸を摂ることで様々な健康効果が現れます。

 

 疲労を回復させる

核酸は体内で分解される過程で尿酸を生じます。尿酸には活性酸素を除去する抗酸化作用があり、身体を元気にします。核酸を構成するアデノシンヌクレオシドという成分にも、新陳代謝を活性化させる効果があり、疲れた身体をいやす働きがあります。

 

免疫力を高める効果

代謝の活性化や抗酸化作用により、免疫力を向上させる効果があります。核酸を含む食事を摂ると、体内の免疫物質が増加すると言われており、いりこやはまぐりなどを摂るといいでしょう。ことが報告され、また術後の感染症の予防に役立つことが報告されており、核酸に免疫力を高める効果が期待されています。

  

肌や髪をきれいにする効果

肌や髪は通常紫外線や外気に含まれる有害物質によって、ダメージを受けます。またストレスや食品添加物によって活性酸素が増加して老化の原因となります。

核酸には抗酸化作用がありますので、活性酸素を除去して肌へのダメージを和らげます。また代謝を促進する作用から髪をきれいに保ちます。

効果

未来の研究

核酸はDNAといった重要な物質を含んでいる成分であり、生物的に必要不可欠です。はじめは遺伝的要素にのみ注目が集まり、栄養的な面には着目されていませんでした。現在では有用性があると考えられており、サプリメントなどで摂取できます。しかし、細胞の核には核酸以外にも未知の物質が含まれている可能性があり、将来もっとベストな摂り方が見つかる可能性もあります。解明されていない部分が多い分野ですので、扱いに注意すべきだと思います。

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