にんにくに含まれるアリシンの効果

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アリシン

にんにくには、独特の強い風味があります。その源となっているのが、アリシンという成分であり、強い抗菌作用や食欲を増進させる作用を持っています。アリシンの持つすごいパワーについて見ていきましょう。

 アリシンとは 

アリシンとは強いにおいを持つ香気成分であり、にんにくやねぎなどの野菜に多く含まれていると言われていますが、厳密にはアリシンのもととなるアリインという物質が含まれています。このアリインが切る、すりおろされるなどの刺激を与えられるかアリナーゼという酵素によって分解されることで、アリシンとなります。アリイン自体は無臭の物質ですが、空気中に散布されたときの刺激によって野菜に含まれるアリインがアリシンとなると言われています。にんにくの持つ独特の匂いはアリシンのものであり、また玉ねぎを切ったときに涙が出てくるのもアリシンの作用によるものだと言われています。 

 

アリシンは、1944年にアメリカの科学者であるカバリト氏とベイリー氏によって発見されました。彼らはにんにくにアリシンのもととなるアリインがあることを発見し、にんにくを切ったりつぶしたりすることでアリシンが発生することを解明しました。また1951年にスイスの科学者であるストール氏とシーベック氏によってアリナーゼによってアリインがアリシンに分解されることを発見しました。 

アリシンの効果

 抗菌作用

アリシンの効果でもっとも有名なものが、抗菌・殺菌作用です。数多くの研究でニンニクの強力な抗菌作用は確認されており、ブドウ球菌赤痢菌など70種類以上の菌類に対して有効と言われています。その作用は抗生物質より優れており、8万倍以上に薄めても効力があるほどです。

 

食欲の増進

アリシンは消化器官を刺激して、消化機能を高める作用があるとされています。夏バテで食欲が落ちるのは、消化機能が低下したことで引き起こされることですが、にんにくを摂ることで消化機能を高めて食欲を増進させることができます。

  

疲労回復、滋養の強壮

にんにくを食べると元気がでるのは、アリシンが糖の代謝を促してエネルギーを生み出すビタミンB₁の効果を持続させる働きによるものです。

ビタミンB₁「疲労回復のビタミン」と呼ばれており、乳酸など疲労の原因となる物質を除去する作用があります。アリシンはビタミンB₁と結びつき、その作用を持続させる効果があります。

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快眠作用

アリシンに快眠作用があることはあまり知られていません。にんにくを食べると、滋養強壮など身体が元気になることからむしろ眠りづらくなると思いがちです。しかし、にんにくには血行をよくして代謝を高める効果があると言われており、手足の末端部分の血行が良くなることで皮膚温度が上がって寝ているときと同じ身体の状態になります。

またビタミンB1カルシウムが豊富に含まれており、これらの栄養素には精神を安定させる作用があるとされています。ビタミンB1は、肉体疲労だけでなく精神的疲労も取り除く働きがあります。本来ビタミンB1は吸収率が良くないのですが、アリシンはビタミンB1の吸収を高める作用があり、精神をリラックスさせてくれます。最近眠りづらいという方は、豚肉などビタミンB1を多く含む食材と一緒にアリシンを摂って穏やかにベッドに入りましょう。

肌

効果的な摂り方

アリシンは刺激によって発生する成分のため食べる前にすりおろしたり潰したりすると効率的に摂取できます。また、油で調理するとアリシンが失活しづらくなると言われていますので、にんにくの素揚げなどを摂るとよいでしょう。

にんにくを生で食べる場合腹痛など起こすことがありますので11片までにしておきましょう。

効果

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