ナイアシンの効果・効能

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ナイアシン

ナイアシンはビタミンB群のひとつで、ビタミンB3とも呼ばれます。
ここでは、ナイアシンの役割から具体的な効果・効能等の有用性について述べていきます。

ナイアシンのはたらき

ビタミンB群は体の代謝を助けるはたらきをしますが、ナイアシンはその中でも最も体内に多く存在し、体への貢献度も高いビタミンです。ナイアシンはニコチンと化学式が似ていることからニコチン酸とも呼ばれますが、ニコチンとは全く関係なくニコチンは身体に害のある物質です。
主に糖質や脂質を燃焼させてエネルギーを作る際に必要とされる物質で、エネルギー変換の60~70%にナイアシンがかかわっています。
ナイアシンは他の物質と結びついてNAD(ニコチンアミド、アデニン、ジヌクレオチド)という物質に変化しますが、NADになることでエネルギー代謝に必要な酵素を助ける補酵素として働くことができます。ナイアシンは体内では必須アミノ酸のトリプトファンから合成することもできますが、この合成にあたってはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6が必要とされます。その為、これらビタミンが不足してしまうとナイアシンの合成がおこなわれないのでこれらビタミンも重要となります。

ナイアシンの体への効果

NADはさらに他の物質と結びついて、NADP(ニコチンアミド、アデニン、ジヌクレオチドリン酸)という物質に変化します。
NADPはDNAやホルモンを生成するために必要な物質で、細胞分裂を助けます。
性ホルモンを作るサポートもしますので、成長期の子供にとっては健やかな発育に、大人には新陳代謝を活発にするために欠かせない物質です。
細胞分裂が活発な肌や粘膜を健康に保つ効果もあります。
また、毛細血管を広げ、血行促進の作用も認められています。
血行を良くすることで冷え性の改善、動脈硬化の予防などに効果があるとされ、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らすことにも一役買っています。
善玉コレステロールは減らさずに、悪玉コレステロールだけを減らすことができる点も特長です。
ナイアシンには二日酔いを防ぐ作用もあるといいます。
これは摂取されたアルコール分がアセトアルデヒドに分解される際、またそれがさらに酢酸に分解され、解毒される際にはたらくアルコール分解酵素が、NADを補酵素として使用するためです。
このときナイアシンが足りないと必要分の補酵素を供給することができず、アルコール分解が滞りアセトアルデヒドが体内に残ってしまうため、二日酔いとなります。

二日酔い

ナイアシンが不足すると

ナイアシンは野菜、肉、魚と様々な食品に含まれている上、体内でも作り出すことができます。
よって現代日本では普通に生活していれば不足することはほとんどないと言われていますが、過度のアルコール摂取や、極端に偏った食生活をしていればその限りではありません。
ナイアシンが足りなくなると、エネルギー代謝が滞り、体がだるくなったりします。普段からアルコール摂取の多い方は少し多めにナイアシンを摂取したり、ナイアシンに作り出すトリプトファンやビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6を多めに摂ると良いでしょう。
また、皮膚や消化器系、神経系に影響が出て、皮膚が荒れたり、食欲不振や不安感などが出てきます。
ナイアシンの欠乏症は、ペラグラという皮膚病が有名です。
一方、ナイアシンが過剰だと、ホットフラッシュという顔面紅潮やほてり、かゆみの症状が出ることがあります。

ナイアシンの過剰摂取

ナイアシンを過剰に摂取し過ぎると身体に大きな害はありませんが、ちょっとした症状が表れることもあります、その症状として皮膚が炎症を起こしてかゆくヒリヒリする程度です。これは一時的な症状なので心配はありませんが、過剰摂取をし続けると嘔吐、下痢、便秘などの消化器症状、肝機能低下、劇症肝炎などの肝臓障害を引き起こす可能性がありますので注意してください。

ナイアシンを多く含む食品と摂取目安

ナイアシンを多く含む食品としては、タラコ、マグロ、明太子、カツオ、イワシ等の魚類に多く含まれています。魚類は日本人に馴染みが深いので不足しにくい理由の一つでもあります。

1日の摂取量の目安としても年齢によって変わってきますが

男性

18-49歳 13mg-15mg 40-69歳 12-14mg 70歳以上9-11mg

女性

18-49歳 10-14mg 50-69歳 9-11mg 70歳以上7-9mg

共に上限は300mgとなります。

まとめ

ナイアシンはエネルギー生成に必要な酵素を助ける「補酵素」を生み出す、体内に欠かせない物質です。お酒を飲む前にウコン等と一緒に摂取すると二日酔い予防に良いかもしれません。早速、自分でも試して見ます。またナイアシンはアルコール依存症の予防、動脈硬化の予防などにも有用性が認められていますのでアルコール依存症に近い方はナイアシンを!

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